猫町旅情 歌詞

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1.猫町旅情

猫町に行ってきた 朝早く家を出て
遠くの駅で乗り換えて ゆっくりと一人旅

猫町に着きました 地図を見て歩き出す
昔懐かしいあの店に もう一度行きたくて

猫町のあの店に 張り紙がありました
長きに渡りご愛顧を ありがとうございました

猫町を思い出す 僕だけが知っている
昔懐かしいあの店は 今はもうやってない

猫町に行ってきた 猫色の服を着て
猫町駅でひとりきり 昔の猫を懐かしむ
猫町駅でひとりきり 昔の猫を懐かしむ
昔の猫を懐かしむ
 

2.魚眼記

そっちからぬっと出て
何にも云わずに
こっちへとやって来る
お前じゃないのか
あっちでは楽しかった
もう充分だろ
どっちでも行けばいいさ
止めたりはしない

そっちからそっと逃げ
夜陰に乗じて
こっちへときっと来る
俺でもそうする
あっちでは苦しかった
まだ不満なら
どっちでも行けばいいさ
哀しみはしない

そっちからもっと出せ
加減はするなよ
こっちへと這って来る
誰でも同じだ
あっちでは目を見張った
とっくに諦めた
どっちでも行けばいいさ
魚はもういない
 

3.帰ってきた河童ちゃん

そんなに遠くに行ってたわけじゃないけど 帰ってきたぞ
どこに行こうか決めてた旅じゃないけど 帰ってきたぞ
あの娘に逢いたくて
あの娘に逢いたくて
逢えなかったんだけど 帰ってきたぞ

何かを探しに行ってたわけじゃないけど 帰ってきたぞ
土産話はそんなにたくさんないけど 帰ってきたぞ
山越え谷越えて
山越え谷越えて
越えなかったんだけど 帰ってきたぞ

みんな知らなかったと思うけど 昔河童は空を飛んでいた
空を飛んで自分にもっと力が欲しいと希求する
河童ちゃん
みんな忘れちゃったと思うけど 今も河童は空を見上げてる
空を見上げ残酷に区別や差別のある地球で生きる
河童ちゃんよ

そんなに遠くに行ってたわけじゃないけど 帰ってきたぞ
どこに行こうか決めてた旅じゃないけど 帰ってきたぞ
あの娘に逢いたくて
あの娘に逢いたくて
逢えなかったんだけど 帰ってきたぞ
逢えなかったんだけど 帰ってきたぞ
 

4.ヒトガタ

ヒトガタに切った紙を 道の真ん中に置いて
その紙を人が踏むのを 眺めていたり

ハヤニエになった虫に 石を遠くから投げて
その虫が砕け散るのを 笑っていたり

ドブガワで釣った雑魚を 大きい順に並べて
その雑魚が干からびるのを 見つめていたり

ヒシャクで掬った水を 墓石の上からかけて
その水が石に染むのを 楽しんでいたり

ヒトガタと一緒に行った 暗い夜中の社
明かりが漏れる隙間から覗いた中を 眺めていたり
誰かと誰かがヒトガタになってゆくのを 眺めていたり
 

5.怪奇フキノトウ男

SHOCKERに捕まって 改造人間になりました
SHOCKERの科学者が 改造直前にアンケート
お前は何の怪人に なりたいかと訊かれたので
せっかくの機会だから 好きなモノを色々答えました

子猫はどう? チョー弱そう 金魚ダンゴウオ却下され
天丼は? ミートソース? 食べ物はダメ これも却下され
ふと思い出したフキノトウ これはどうかと尋ねたら
しょうがないこれにしようか 目出度くレッツゴー改造

改造中

改造完了

語呂合わせで怪奇をつけて フキノトウ男になりました
得意技はほろ苦さ アクが強い味わいで
目的は世界征服 春の息吹で人々を幻惑
ピンチになったらフキになって 来年の春を待ちましょう

春が来た

ワラビ男 タラの芽男 ゼンマイ男 コシアブラー
ツクシ男 山ウド男 春の山菜怪人大集合
目的は世界征服 春の息吹で人々を幻惑
マジで毒あるヤツもいるから 素人さんは要注意だ

勝手に取って食べないで
SHOCKERからみなさんへお願いでした

6.サヨナラは云えなかった

最後の最後まで がんばったけど
やっぱり叶わない 夢だったかな
少しは振り返って 今おきたこと
しっかりもう一度 見つめて欲しい

そんなに大きく構えていたら
小さな気持ちを見逃してしまう

サヨナラは云えなかった
今夜も星が見えない
いつかまたこの場所で
喜び分かち合えたら
待っているよ
ずっと待っているよ
 

7.蒸発都市

噛み付くな 俺はもうすぐここを出て行くんだから
引っ掻くな どんな小さな傷も背負いたくはない
惚けるな 俺は知ってる猫撫で声の裏側
近付くな 本当のことは見事に隠されている

迷い込んだ 地球には
誰も知らない 町がある
みんな口を 噤んでるから
好きな分だけ 切り取った

今日はとても 良い天気
少しだけでも 休みたい
信じ合って いられるのなら
ありがとうって 云えるのに

でも でも 俺は耐えられそうもない
なぜ なら 俺は余所者なんだから
ほら ほら 俺は何にももらえない
そろ そろ みんな本性を表すぜ

噛み付くな 俺はもうすぐここを出て行くんだから
引っ掻くな どんな小さな傷も背負いたくはない
惚けるな 俺は知ってる猫撫で声の裏側
近付くな 本当のことは見事に隠されている

腰を据えた 地球には
自分勝手が はびこって
牙も爪も 容赦なんてない
しょうがないから 泡を吹く

でも でも 俺は許されそうもない
なぜ なら 俺は悪者なんだから
ほら ほら 俺は攻撃されている
そろ そろ みんな本気で出て来るぜ

噛み付くな 俺はもうすぐここを出て行くんだから
引っ掻くな どんな小さな傷も背負いたくはない
惚けるな 俺は知ってる猫撫で声の裏側
近付くな 本当のことは見事に隠されている

迷い込んだ 地球から
尻尾を巻いて 逃げ出した
どこにももう いる場所はない
空を彷徨い 塵になる だけ
塵になる だけ
塵になる だけ
 

8.ヒトゴト

ヒトゴトヒトゴト
ミテミナイフリ
ヒトゴトヒトゴト
シラヌゾンゼヌ
ヒトゴトヒトゴト
トバッチリハイヤ
ヒトゴトヒトゴト
メイワクセンバン

ヒトゴトヒトゴト
クンシアヤウキニチカヨラズ
ヒトゴトヒトゴト
サワラヌカミニタタリナシ
ヒトゴトヒトゴト
クビヲツッコムナ
ヒトゴトヒトゴト
クチバシイレルナ

ヒトゴトヒトゴト
ミテミナイフリ
ヒトゴトヒトゴト
シラヌゾンゼヌ
ヒトゴトヒトゴト
トバッチリハイヤ
ヒトゴトヒトゴト
コッチヘコナイデオネガイダ
ヒトゴトヒトゴト
 

9.鏡

アナタがワタシを見てアナタを映す
ワタシはアナタをただアナタに返す
アナタはアナタが見るアナタなだけで
アナタはアナタを見てワタシを呪う

アナタがワタシを見てアナタは逆だ
ワタシはアナタをまたアナタに戻す
アナタはアナタが好き アナタが嫌い
アナタはアナタを見てワタシを壊す

アナタがワタシを見てアナタと笑う
ワタシはアナタをまだアナタと信じて
アナタはアナタだからアナタのままで
アナタはアナタを見てワタシと泣いた

見たいアナタを見て
アナタしか見えない
見たいワタシを見て
ワタシなんて見えない

アナタがワタシを見てアナタを映す
ワタシはアナタをただアナタに返す
アナタはアナタが見るアナタなだけで
アナタはアナタを見てワタシを呪う
 

10.ヒトダマ

夜の墓場でふわふわ飛んでたら
のっぺらぼうに捕まって天ぷらにされちゃった
食べたら顔がはがれるぞ
気を付けな 気を付けな 気を付けなったら気を付けな
のっぺらぼうになっちゃうぞ

夜の酒場でだらだら飲んでたら
ぬっぺっぽうに捕まって骨抜きにされちゃった
二度とは戻れぬ恋の道
気を付けな 気を付けな 気を付けなったら気を付けな
ぬっぺっぽうになっちゃうぞ
 

11.とてもみじかいラブソング

もっとこっちへ 近付いて欲しい
ほんのちょっとの隙間も もどかしく感じるから

きみのために ぼくが出来ること
きみのために ぼくが生きること

ずっと一緒に ぼくといてほしい
知っていること全てを わかち合っていられるから